国道289号線は、新潟県新潟市と福島県いわき市を結ぶ総延長284.2kmの一般国道である。
新潟県三条市〜福島県只見町の間、通称八十里越と福島県下郷町〜西郷村の間、甲子峠は、自動車交通不能区間となっている。
国土交通省郡山国道事務所のホームページを閲覧した所、年内には、甲子（かし）トンネルが共用を開始するとの事。
国道289号線を愛する者としては、そちらが開通すれば、必然的にただの登山道になるであろう西郷村の「登山国道（酷道）」は、開通前に必ず訪れておかなければならない場所なのである。
・甲子大橋
新しい国道は、甲子大橋の袂まで、左にカーブすると橋をくぐり、沢伝いを奥甲子温泉まで急な坂道を下ってゆく。
大きな谷を一跨ぎにする甲子大橋。着工からはかなりたっているので、未開通の橋とは思えない位くたびれた印象。
・自動車交通不能区間へ
大黒屋の正面入り口前を通過、離れと本館の間の写真の所を通り抜ける、旅館に泊まる訳でもない俺が通り抜けるのはなんとなく気が引けるが、そこを行かなければ先には進めないので仕方がない。
通り抜けると、対岸には温泉、眼下には阿武隈川。
川面まではかなりの高さがあり、落ちたら軽く逝ける。
正面と左側、甲子大橋が跨ぐ沢、阿武隈川から流れ落ちる雪解け水が轟音をとどろかせている。
正面、コンクリートの細い端の袂に国道289号線のおにぎり。
物凄い違和感。
