「文治五年（1189年）兄頼朝の計らいで、衣川の高館で藤原泰衡に急襲された源義経は、館に火をかけ自刃した。これが歴史の通説であるが、義経は生きていた！
藤原の秀衡の遺書（危難が身に迫るような事があったら館に火をかけ、自刃を粧って遠くの蝦夷ヶ島へ渡るべし）のとおり北を目指しこの地に辿り着いた。
近くに蝦夷ヶ島を望むが、荒れ狂う津軽海峡が行く手を阻んで容易に渡る事が出来ない。そこで義経は海岸の奇岩上に座して、三日三晩日頃信仰する身代の観世音を安置し、、波風を静め渡海できるよう一心に祈願した。
丁度満願の晩に、白髪の翁が現れ、”三頭の龍馬を与える。これに乗って渡るがよい”と云って消えた。翌朝巌上を降りると岩穴には三頭の龍馬が繋がれ、海上は、鏡のように静まっていて義経は無事に蝦夷ヶ島に渡る事が出来た。
それからこの岩を厩石（まやいし）この地を三馬屋（三厩村）と呼ぶようになりました。」
厩石の由来より
厩石、この岩穴に馬が繋がれていたと思われます。
九十九折れの階段の上にあるのが義経寺、道路沿いの大きな岩が厩岩。
左奥、海の向こうにうっすらと見える陸地が蝦夷ヶ島です。
この地は、松前街道の終点の碑が建っています。
この先は、尾根が海に張り出した部分をトンネルでつなぐ道が連続するので、大昔ならここから船で渡るのが都合がよかったんだろうな。
