丸子山な日常

丸子山な日々を綴ります。

黒木の石造り三層塔


この地域では、この三層塔を俗に、「五輪塔」と呼んでいました。塔が立っているこの丘には、お堂があったと伝えられ、それにまつわるいくつかの伝説があり、丘の上の畑地と一段上の丘は、小堂が建っていたらしく、平地になっています。
塔の高さが約180CMあるこの石造三層塔は、塔礎が厚く、石質はすべて硬質凝灰岩と思われますが、この付近で産出したものではないと思われます。
初層の四面には、それぞれ梵字が刻まれていますが、風化により、ほとんど読み取れません。第三層は、塔身・塔傘ともゆるんで、そのほかも損傷が多く見られますが、後で補ったところもないと思われ、本来の三層塔です。
銘(年号などの彫)や記録など一切見当たりませんが塔傘の勾配が急で、素朴な感じを備えている事から、鎌倉時代初期のものと見られます。 
−現地の案内板より-

現地の案内板にある丘の上の畑地から。
2色の桜が咲いています。

別の日ですが、道路から三層塔がある丘を望む。

春先の田園地帯でよく見かける光景、
ヒメオドリコソウオオイヌノフグリのコラボレーション。