丸子山な日常

丸子山な日々を綴ります。

秋春制の事

新会長の犬飼氏が2010年からの秋春制導入を検討しているらしい。
秋春制は、メリットよりもデメリットの方が多い。
その辺をちょっと考えてみた。
移籍について
「外国人選手の獲得や日本人選手の海外移籍の面で利点がある。」
 ・欧州列強クラブとの選手争奪戦でJクラブが勝てる見込みは、極めて薄い。
 ・本当に日本人選手が必要なら、シーズン途中でも大枚をはたいて引っこ抜く。
 ・移籍できないのは、日本人選手は必要とされていない。ただ、それだけ。
 ・Jクラブに所属する、最多勢力はブラジル人だが、ブラジルのスケジュールは、今の日本と同じ。
以上のことからも、スケジュールを合わせたから、何?という感じ。スケジュールが間逆の南米から欧州に選手が移籍していないのならスケジュールをあわせるメリットがあると思うが、現状は、結局日本人選手が必要とされていない。それだけの話。

観客動員について
「積雪地帯にあるクラブの試合会場や練習場の確保」
「暑い時期に試合を行うことで選手のパフォーマンスが低下する。」
 ・新潟の最終戦は大抵ひどい天候だが、この試合だけだと思えば、何とか我慢できる。これが何試合も続くのか、と思えば、無理してスタジアムに行こうと思わなくなる。
 ・練習場や試合会場が確保できたとしても、観客がそこにたどり着くのは、容易ではない。危険な思いをしてまでスタジアムに行きたいと思う人は、少数派。
・インフラ整備に金がかかるので、寒冷地クラブの事実上の締め出し。
浦和や大宮のサポーターは体験していただいたと思うが、新潟の最終戦の天候は、ほんの序の口。あの雨が、氷のつぶてになって観客に襲い掛かる。凍死者が出ても不思議ではない。
確実に冬季間の観客は減る。ならばとウインターブレイクを長く取れば日程が過密になる。冬季間はアウェー中心、温暖な地でキャンプを張ればいい・・・Jの理念の一つ、地域密着との乖離。
最大の集客期は夏休みだが、ここの期間に試合を行うと、選手のパフォーマンスが云々と矛盾が生じる。パフォーマンスが低下するのは、結局その程度の選手。パフォーマンスが低下しないようにするのが、プロの選手だろう。


日本代表の欧州とのマッチメークが容易に
 季節をあわせても、欧州との試合が組みやすくなるとは思えない。一番の問題は、時差や距離だと思う。スケジュールをあわせても時差や距離が縮まるわけではない。
 W杯予選で、日本が対戦するアジアは、年中暑い国が多い。その辺の対策が出来ないのではないか?
 

雪国に生まれ、雪国に育ち、雪国クラブを応援する俺としては、雪国クラブが割を食う事が容易に想像される秋春制は断固反対の立場をとります。